糖尿病
「血糖値が高い」と言われたら
と思われるかもしれません。
なぜ早期治療をすすめるのか。それは、さまざまな研究によって軽度のうちに治療を開始したほうが、高血糖が進んでからの治療よりも合併症の発症を抑えられることが分かっているからです。
最近の研究ではガンや認知症になりやすいことも明らかになり、ガンや認知症は糖尿病の新たな合併症と言われるようになりました。
早期治療を開始したかしないかで人生が大きく変わってしまいます。
「たいした高血糖じゃない」時期からの治療の重要性がここにあるのです。
血糖値が正常でも糖尿病?・・・健診では見逃される食後高血糖
空腹時血糖が正常であっても、HbA1cが高め、肥満気味、ご両親や兄弟姉妹など血縁に糖尿病の方がいる場合は注意してください!
食後高血糖を見つける検査がブドウ糖負荷試験です。
当院には私が自治医大時代より20年以上診療を担当し 90歳を超えてお元気な方々がいらっしゃいます。
早期からの適切な治療の大切さを実感しております。継続的な治療と食事療法や運動療法への積極的な取り組みによって健康寿命を延ばし、シニアになっても生活をエンジョイしましょう。
糖尿病治療でこんなお悩みありませんか?
経口薬
・SU薬
・速効型インスリン分泌促進薬
・α―グルコシターゼ阻害薬
・ビグアナイド薬
・チアゾリジン薬
・DPP―4阻害薬
・SGLT2阻害薬
注射薬
・インスリン
・GLP-1受容体作動薬
治療薬が多数になるにつれ専門の知識がないと使いこなすのが難しくなってきております。患者さんによって千差万別の病態を把握し、その時々で最適の薬剤を選択しております。
特に新薬は注意点も多く使用が難しいのですが、当院では病態によって最新の糖尿病治療薬も積極的に使用し、
減量と血糖値の低下、減薬に成功している方もいます。
★薬は一度飲んだら止められないの?とお思いの方へ
食事や運動によって良好にコントロールされている場合薬を減らしたり、飲まなくて済むようになることもあります。
インスリンの外来導入、自己血糖測定の指導も当院で行っております。
注射薬を使うことになっても入院などの負担はありません。
インスリンの外来導入
自己血糖値測定の指導
当院では、携帯型の小型なインスリンポンプを用いる持続皮下インスリン注入療法(CSII)にも対応しております。
インスリンポンプ療法
CSII
どうして食べ過ぎてしまうのか?
どうして太ってしまったのか?
それを一緒に考えるために私はお話を聞くことを大切にしているのです。
患者さんとの対話の中にはいつもそれを解く鍵がかくれています。
例えば
楽しかったバス旅行のお話を聞いているうちに
「ケーキバイキングに行ってから、ケーキを食べるのが習慣になってしまったわ。」とか、職場の様子を話されていて
「忘年会続きで飲み過ぎたかな。」
と思い出されて、患者さんと時には笑いながら原因を考えたりしています。
また過食や過度の飲酒の背景には、仕事が大変な時期だったり、人間関係や家族の悩みなどの強いストレスを抱えた日常があったりもします。私はいつも患者さんの立場に立ち、それぞれの事情を考慮して診療しています。
安心して糖尿病治療に一緒に取り組みましょう。
何がどの程度必要なのか、どんな調理法がいいのか具体的に分かるように、
当院では管理栄養士による1対1での栄養指導を行っています。
フードモデルを使い分かりやすくご説明いたします。また仕事がら飲み会が多い、一人暮らしで外食が多いなどの個々の事情に対応して栄養指導を行い、取り組みやすいよう努めております。
当院にも何度か中断しながらも、やがてご自分の生活スタイルと治療を両立できるようになり改善した方々がいらっしゃいます。治療を中断しても心のどこかで「このままで大丈夫かな?」と不安に思っていませんか?不安が頭をもたげたら
またそこから始めましょう。
決してあきらめないでください。
糖尿病治療を止めてしまうことは、その先にある恐ろしい合併症に繋がって行きます。