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秋の味覚 さつまいも
秋の代表的な味覚といえばさつまいもですね。
さつまいもは食物繊維が豊富なことは良く知られていますが
さつまいもはそれだけでなくとても栄養豊富な食材なのです。
まずビタミンCがリンゴの約4倍も含まれています。
抗酸化、美肌効果、血栓予防、風邪予防などの効果があります。
またカリウムはむくみや高血圧の予防改善
ビタミンB群が新陳代謝を促し
ビタミンEの抗酸化作用が老化予防になります。
カルシウムはイモ類で一番多く含まれ
皮にはポリフェノールが豊富に含まれています。
切った時に出る白い液体ヤラピンは
腸の動きをよくして便秘改善効果があります。
さつまいものこのような栄養を効果的に取り入れるには
皮ごと焼き芋かふかし芋でいただくのがお勧めです。
とても栄養豊富ですがカロリーも1本約200グラムで264カロリーと
高めですので、そのぶん主食を減らすなどバランスを考えて取り入れましょう。
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糖尿病1000万人の大台に達する
9月21日に発表された厚生労働省の国民健康・栄養調査によると
糖尿病が強く疑われる成人が推計1000万人となり
前回2012年の調査から50万人増えていることが分かりました。
糖尿病の可能性を否定できない
今後糖尿病に移行する可能性の高い人
を含めると2000万人にもなります。
また今回の調査では糖尿病の人のうち、23.4%は
治療を受けていないことも分かりました。
初期のうちは痛くも辛くも苦しくもない
この病のやっかいさがここに表れています。
網膜症からの失明や足壊疽からの足切断
腎症からの透析、脳梗塞、心筋梗塞、神経障害
新たな合併症といわれるガン、認知症。
糖尿病の放置はこれらの合併症に繋がっていくことを
忘れないでください。
痛くも辛くも苦しくもない同じように過ぎていく日々
しかし静かに確実に体内で糖尿病は進行しているのです。
合併症の発症を少しでも食い止めるには
初期の段階からの糖尿病治療が重要です。
糖尿病かもしれないという心配があったら
検診などで糖尿病の疑いを指摘されたら
躊躇せず早めに受診するようにしましょう。
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夏休み 虫対策は万全に!
今年はヒアリ、マダニなどのニュースが毎日のように報道され
例年より虫に対して敏感になってしまいますね。
夏休みになりこれからキャンプに行かれたり
ハイキングにでかけたりする方もいらっしゃると思います。
また雑草はこの時期抜いても抜いても生えてくるので
草むしりに精を出す方も多いのではないでしょうか。
蚊、蜂、ブヨ、アブ、毛虫、ダニなどの虫対策は万全にしてください。
虫よけスプレーや蚊取り器は必ず準備しましょう。
服装は長袖長ズボンで露出部分を少なくし
さらに袖口、裾が開かないように気をつけてください。
襟元もタオルやバンダナを巻いて虫の侵入を防ぎましょう。
しっかり対策をして楽しい夏休みをお過ごしください。
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食品に生えたカビ
梅雨になり気温が上がり湿度が高くなると
食べ物にもカビが生えやすくなります。
昔はカビが生えた部分だけ取り除けば食べられるとも言われてきました。
そのためお正月の餅に生えたカビも取り除いて食べたりもしていました。
しかし今ではカビの生えた食品は目には見えなくても
内部にまで菌糸が侵入していたり、胞子がついていて
その食品全体が汚染されていると考えるようになりました。
カビは食中毒を起こしたり、強い発がん性を持つものもあります。
またカビは加熱してもその毒性を取り除けません。
これからカビの活動が活発になります。
●食品は正しい保管方法で保管し消費期限内に食べること。
●開封したものは期限内でも早めに食べること。
●冷蔵庫も清潔を保ちカビで汚染されないようにすること。
などに十分気をつけてください。
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香味野菜でおいしくダイエット
香味野菜といえばネギ、生姜、にんにく、大葉、ミョウガ、パセリなどが良く用いられます。
最近ではパクチーが大人気となり、手に入りにくかったパクチーも気軽に楽しめるようになりました。
香味野菜は味の引き立て役として欠かせない存在ですが
ダイエットにも大いに役立ちます。
例えば豚カツをやめて豚しゃぶにお好みの香味野菜をこんもりのせてポン酢をかければ
カロリー控えめでも美味しく満足感が得られます。
さっぱりした食材でも風味豊かになるからですね。
また薄味でも満足できるので減塩にも役立ちます。
栄養価に富み美味しい香味野菜を上手に使って楽しくダイエットしましょう。
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洗濯物の花粉症対策
3月に入りお天気の良い日は春らしさが感じられるようなりました。
湿度も低くからりと晴れて洗濯日和の毎日ですね。
でもタオルで顔を拭いていたら、あれあれ目がかゆい!鼻がムズムズ!
そう洗濯物にたっぷりと花粉が付いてしまったのですね。
部屋干しや乾燥機の利用が一番安心ですが
外干し派の方は花粉対策をしましょう。
柔軟剤を使って花粉を付き難くして
部屋に取り込む前には洗濯物をよく払うと取れやすくなります。
取り込んだ後も粘着テープでコロコロすると安心です。
しかしどうしても干したくても布団干しはお勧めできません。
花粉が布団の中に入り込み簡単には取れないからです。
花粉症の季節はつらいですが工夫をして乗り切りましょう。
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ヒートショックにご用心
暦の上では立春を過ぎましたがまだまだ寒い毎日ですね。
凍えるように寒い日は暖かいお風呂がいっそう楽しみです。
しかし冬のお風呂場はヒートショックを起こしやすく実はとても危険なのです。
ヒートショックとは急激な温度変化によって、血圧が大きく変動することで
失神や不整脈、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こします。
ヒートショックによる死亡者数は交通事故死の約4倍ともいわれ
特に高齢者の浴槽内での溺死は後を絶ちません。
対策としては
★脱衣所に暖房器具を置きあらかじめ暖めておく。
★シャワーによるお湯はりをしたり、洗い場に数分シャワーを出し暖めておく。
★お湯は高温に設定しない。41度以下にする。
★なるべく一人での入浴をしない。家族がまめに様子を見る。
★食事直後や飲酒をした時には入浴を控える。
などがあります。
冬の楽しみが悲劇にならないように
高齢者や生活習慣病のある方はこの季節くれぐれもご注意ください。
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過食シーズン到来!上手に乗り切りましょう
年末年始は体重コントロールが一年で一番難しい時期です。
仕事上での付き合いや親戚付き合いでの宴席も多く
一人で乗り切るのは本当に大変ですね。
少しの工夫で体重増加を最小限にとどめましょう。
★スティックサラダなどの野菜から食べる。
★タンパク質は揚げ物より焼き物、煮物。例えばフライドチキンよりローストチキンを選ぶ。
★フライドポテトなどは1回取り分けたものだけにする。何度も取らない。
★アルコールは今何杯目か把握しながら飲む。
★締めの炭水化物(ラーメンなど)だけは絶対にやめようと強く思って参加する。
最も重要なことは、どれだけ飲んでどれだけ食べたかを把握しておくことです。
小さな取り皿に何回も取っているとどれだけ食べたか分からなくなります。
一つの料理は一回取り皿に取った分だけにしてお代わりしないと把握しやすくなります。
アルコールも例えばビールなら何杯目だなと意識して飲むだけで大分違います。
それでも体重コントロールは大変ですね。この時期は増えても仕方ありません。
当院では毎年年明けには的確にアドバイスをして
くじけず治療を継続できるようにしていますので安心してご相談ください。
どうぞ良いお年をお迎えください。
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糖尿病とがん
糖尿病とがんは別々の病気で関係がないと思われる方も多いと思います。
しかし、最近の研究では糖尿病の患者さんはがんに罹りやすいことが分かってきました。
肝臓がん、膵臓がんは約2倍、大腸がんは1.4倍も糖尿病ではない方に比べてリスクがあります。
そしてあまり知られていませんが、2型糖尿病患者さんの死因第一位はがんなのです。
がんを発症するメカニズムはまだ解明されていませんが、そのひとつとして
糖尿病になりやすい生活習慣(運動不足、過食)の先にある高インスリン血症が
がんの増殖や転移を促すため、糖尿病だとがんのリスクが高まるとされています。
軽く考えている日常の運動不足や過食がいかに恐ろしいかがお分かりいただけるかと思います。
運動療法や食事療法は糖尿病の治療のためだけでなく、がんの予防にもなるのです。
そしてもう一つ大切なことは、糖尿病患者さんは自治体や企業のがん検診をしっかり受けることです。
早期治療を受けるためには、定期的ながん検診を受けることは非常に重要です。
糖尿病患者さんはがんリスクが高いことを自覚し、良好な血糖コントロールを保つとともに
がん検診を必ず受診しましょう。
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夏休みのこどもの食生活
もうすぐ子供たちにとっては待ちに待った夏休みですが
大人にとっては学校のありがたさが身に染みる夏休みですね。
暑くて食欲もないので、お昼はそうめんだけなのに
冷たいジュースや炭酸飲料はがぶがぶ飲んで
アイスをたくさん食べてしまう。
などが良く聞かれるお悩みです。
タンパク質やビタミン、ミネラルなどが不足し
夏バテしやすくなり悪循環になってしまいます。
そうめんにゆで卵や豆腐を添えたり
プチトマトやキュウリを添えるだけで
手間をかけずに栄養バランスが改善されます。
またおやつには、牛乳やヨーグルトを取り入れ
おやつによってタンパク質を補いましょう。
アイスの代わりには、ぶどうやリンゴなどの果物を凍らせておくと
美味しく栄養が取れます。
毎日は大変ですが少しの工夫で夏休みを乗り切りましょう。
こどもの食生活が心配だけどどうしていいか分からない場合は
当院管理栄養士がアドバイスいたしますので
お気軽にご相談くださいね。